《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
逃げるスキもよけるスキも
なかった。



てゆーかぶっちゃけ
足がすくんじゃってて、
これっぽっちも動けなかったし。



玲斗は硬直するあたしを
ドンと壁に押し寄せ、
片手であたしの体を押さえてる。


そしてもう一方の手で
あたしのアゴをクイッと掴んで、



「今日からキミ、オレの
言いなりになってよ」






―――――はい?




「いっ、言いなりって……??」



_
< 10 / 301 >

この作品をシェア

pagetop