《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
携帯を持った腕をポスッと
フトンの上に落として、
あたしはつい大きな
ため息をついちゃう。



――これでもう、今回の
仕事の話が冗談なんかじゃ
ないのは100%明らかになった。



(ホントのホント。

玲斗は、本気なんだ……)



本気であたしを、こんな
大きな仕事に大抜擢した。



――――なんで?



あたしはCM撮影で散々
玲斗に迷惑かけて、直接
けなされもした。



そもそも、だから腹いせに
奴隷にされたのに。



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