《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
「わかり……ました……」



覚悟を決めて、あたしは
そう答えた。



「言うこと、なんでも聞きます。

だから……だから、圧力
かけるのだけは……!」



それだけはお許しを、って。



祈りに近い気持ちで、
あたしは玲斗を見つめた。



玲斗は満足そうな笑みを
ゆっくりと顔中に広げて、



「―――いいコだ。

それじゃあ決まりだね。

今日からヨロシク、陽菜」



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