《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
(な、なんで玲斗が……!?)



それを聞くより先に口を
開いたのはユウキだった。



「これはこれは、まるで
お姫様を助けに来た王子様だな」



イヤミを込めた
わざとらしい口調。



それを聞いた玲斗はフンと
鼻で笑って、



「別にそんなのを気取る
つもりはないけど。

そっちこそ、あんな大きな
音たてといてこれで隠れた
つもり?

いくらなんでもマヌケ
なんじゃないの?」



「…………!

チッ。予想どおり
いけすかねーヤローだぜ」



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