《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
だけどその声が体まで
動かしてくれることは
なく、あたしの体は
硬直したまま。



そのうちに割り入ってきた
舌がどんどんあたしを翻弄
して、あたしは思わず声を
もらしちゃう。



「んっ……ふぁっ……」



「クスッ――かわいい。

いいよ、もっと声出しても。

どうせ誰も、ここには
来ないから……」



「ぃや……、や、やめて……」



「あれ? “やめて”
なんて言っていいの?」



「―――――!!」



_
< 18 / 301 >

この作品をシェア

pagetop