《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
「何でもない、閉めといて。

……どう? 次の撮影日の
調整はつきそう?」



尋ねると、映紀はドアを
静かに閉めながら、



「たぶん大丈夫。

また明日連絡が来るだろうけど」



「そう、わかった」



「それじゃあ、今日はもう
帰ろうか?

明日も朝早いし……」



映紀の提案に、玲斗は
黙ってしばらく考え込む。



そして顔をあげると、



「ホテルの方に行ってくれ」



今夜は自宅に帰る気がしない。



_
< 231 / 301 >

この作品をシェア

pagetop