《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
ただ、自分がそう願っている。
それがすべて。


説明なんてつかなくたって
かまわない。



(だけど、現実は皮肉な
ものだね……)



体は手に入れたけれど、
心はまるでそれに反比例
するように遠くへ離れて
いってしまった。



さっき自分に罵倒を浴び
せて部屋を飛び出して
行った陽菜の顔が、再び
脳裏によみがえる。



『玲斗だって純愛なんて
わかってないじゃない!!』



そう叫んだ陽菜。



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