《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
さすがにこんな役に立た
ない人間を、いつまでも
所属させといてくれるとは
思えない。



“なんとかしなきゃ”って。



心だけはあせるけど、
じゃあ実際何をすれば
仕事が増えるのか?



今やコネも何もない
あたしには、打つ手すら
思い浮かばない。



結局あたしは今日も、
憂鬱な気分で毎日を過ごす
しかないんだ――…。



「はぁ…………」



また長いため息をついて、
携帯をポケットに押し
込もうとした時だった。



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