《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
「嘘の番号じゃ……
なかったんだ……」



呆然とつぶやくあたしの
手の中で、なおも振動を
続ける携帯。



その音に、玲斗のあの
悪魔みたいに冷酷な声が
重なった気がした。



(…………!

ヤバい、出ないと……!!)



これがホントに玲斗からの
着信なら、待たせたらまた
何言われるかわかんない。



「神様お願いっ。

どーかこれが最初で最後の
電話にしてっ!」



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