《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
祈る思いを声に出して
叫んで、あたしは勇気を
出して通話ボタンを押した。



「もっ、もしもし……!?」



『陽菜?

ずいぶん待たせてくれる
じゃないか。

オレからの電話だって
ゆーのに、もっと早く
出れないのかな?』



――あぁっ、やっぱり
思ったとおりのセリフ〜ッ(涙)



あたしは軽く泣きそうに
なりながら、あわてて謝る。



「ゴメンナサイ!

ちょっと取り込んでて……」



_
< 29 / 301 >

この作品をシェア

pagetop