《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
たしかに座ってる玲斗が
伸ばした位置じゃ、低い。


低い、けど……。



『ひざまづけ』なんて
言われたのもそんなシチュ
に陥ったのも初めての
あたしは、体が硬直
しちゃってる。



玲斗のキレイな指先を
見ながら呆然としてたら、
情け容赦なくイラ立った
声が飛んできた。



「陽菜?

まさかできないなんて
言わないよね?」



『逆らったらどうなるか、
もうわかってるでしょ?』



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