《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
「悪かったわね、仕事じゃ
なくて!」



優花はあたしが売れない
タレントだってことを知ってる。



とはいえホントにロクに
仕事してないから、
今みたいにからかいの
ネタにしかされてないけど。



あたしがむくれたのを見て
優花は『ゴメンゴメン』と
笑って、



「んじゃなんで?

夢転向でもした?」



「してないわよ。

ちょっとね――家族にして
あげようと思って見てただけ」



……ホントは家族じゃないけど。



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