《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
こないだ玲斗にマシな
マッサージを勉強しとけ
って言われたから、本で
勉強してたんだ。



本当はこんなことしたく
ないけど、またいつ呼び
出されるかわかんないし……。



「家族って親?

アンタ、いつの間にそんな
親孝行娘になったのよ?」



「……いいでしょ、ほっといて」



いくら仲のいい友達でも
さすがに玲斗のことなんて
言えない。



あたしはそっけなく言って
雑誌を奪い返すと、さっき
まで見てたページを開き直した。



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