《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
「いえ……」



ほほ笑まれてもあたしは
どんな顔していいかわかん
なくて、無表情で答える。



マネージャーさんは
あたしの正面に来ると
サッと名刺を出して、



「玲斗のマネージャーの
本間 映紀(ホンマ・エイキ)です。

この間はちゃんとご挨拶も
できず、遅れてしまって……」



弱々しい声でそう言い
ながらヘコヘコと頭を下げた。



(腰ひくっ。

この人、玲斗の前だけじゃ
なくてホントにこーゆー
人なんだ……)



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