《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
段々メイン通りを離れて
きたのを感じて、あたしは
思い切って前を歩く背中に
声をかけた。



「あのぅ……。

一体どこに行くんですか?」



またオシャレで高そうな
店にでも案内されるのかと
思ってたのに、どうも
そんな感じじゃない。



こんな裏路地で玲斗が
待ってるって、いったい……。



「某製作会社に行きます。

もうすぐ着きますよ」



「えっ!?」



あたしは驚いて目を丸く
しちゃう。



製作会社って……玲斗、
仕事中なの!?



_
< 81 / 301 >

この作品をシェア

pagetop