《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
驚きで声が出ない。



けどそれは玲斗の“優しさ”
とやらに驚いたってゆーよりは、

『いとこをあんなに
偉そうにこき使ってたんだ』

って方が大きいけど。



(それって優しいんじゃ
なくて、使いやすい
言いなりが欲しかった
だけなんじゃないの……?)



ぶっちゃけそう思ったけど
口には出さないでおく。


さすがに失礼だもんね。



そんなことを話してる
うちにエレベーターは
止まり、静かな機械音を
たてて扉が開いた。



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