《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜
玲斗の前に立つと、玲斗
より周りの人からの視線が
痛かった。



「この子かい、玲斗クン?」



「へぇ。まぁ見たところは
悪くなさそうだけど……」



遠慮のない目線でジロ
ジロと、まるで値踏みする
みたいにあたしを眺める視線。


しかもそのほとんどは
オジサンって言っていい
男の人達だし――

あたしは苦痛を感じて
思わず玲斗を見ちゃう。



(これ、どーゆー状況?

なんでこの人達まで
あたしを待ってたみたいに
なってんの?)



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