【短編】2度目の初恋
率先して聞いてきたのは、美咲。
いや、すきとか、きらいとか。
そんなことを考える前に、どうやって明日勝つかしか考えてなかったんだけど…
ってか、毎日あんなことされていたら答えなんてすでに出ているも同然。
「まいにちイタズラされるんだよ?すきなわけないじゃん」
後ろにいる女子何人かの囁く声が聞こえたが、こちらまでは聞こえなかった。
「それに」
なんで女の子ってのは、恋愛話が好きなのだろうか。
やれ、「あのこかっこいい」とか「○○ちゃんは○○くんがすき」とかそんな話ばかり。
正直、興味がない。
人のことなど、どうでもいい。
「進藤がわたしをすきだなんて、しんじられない」
その瞬間、教室内の時間が止まった気がした。
女の子の集団の、本当に少しだけ途切れていた、本当に小さな隙間。
その隙間から、今まさに教室に入ろうとしている人物が垣間見えた。
いや、すきとか、きらいとか。
そんなことを考える前に、どうやって明日勝つかしか考えてなかったんだけど…
ってか、毎日あんなことされていたら答えなんてすでに出ているも同然。
「まいにちイタズラされるんだよ?すきなわけないじゃん」
後ろにいる女子何人かの囁く声が聞こえたが、こちらまでは聞こえなかった。
「それに」
なんで女の子ってのは、恋愛話が好きなのだろうか。
やれ、「あのこかっこいい」とか「○○ちゃんは○○くんがすき」とかそんな話ばかり。
正直、興味がない。
人のことなど、どうでもいい。
「進藤がわたしをすきだなんて、しんじられない」
その瞬間、教室内の時間が止まった気がした。
女の子の集団の、本当に少しだけ途切れていた、本当に小さな隙間。
その隙間から、今まさに教室に入ろうとしている人物が垣間見えた。