【短編】2度目の初恋
「…あれ?今のホールさん…」
「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」
「あの、ここに『杉村愛菜』ってバイトさんいますか?」
「? はい、おりますが…」
「やっぱり!バイト先ってここだったんだぁ」


美咲は楽しそうに進藤を見る。

進藤は美咲が先ほどまで見ていた方を慌てて見るが、すでにそこに姿はなかった。


「あ。じゃあさっきの…見られちゃったかも」
「………」


もう一度、愛菜が消えて行ったであろう方向を見るがすでに裏に入ってしまったのか、やはり姿はなかった。


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