【短編】2度目の初恋
「あんた、あの後すっごい酷かったんだから」
「…え?」



酷かった?


なにが?



「どこまで覚えてるの?」


なんだか表情が怖い。
正確に答えないと平手が飛んできそうだ。


「…皆が集まって話してるとこまで」
「あー…大事な部分はすっぽり忘れているわけだ」



なんだか責められている感が否めない。

なんで私が責められなきゃいけないのだ。



ただ覚えていないのは確かなので、反論も出来ない。
やはり迷惑をかけてしまったのだろうか…?


「どうりで進藤がそわそわしてたわけだ」


もう一度盛大なため息を吐かれた。
なんだか居た堪れなくなる。



美咲によると、こんなことがあったらしい。


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