【短編】2度目の初恋
捕まえた
あの日から、彼からの連絡はない。
自分からもしづらい。
一度話さなければとは思っているが、携帯を持つ手は重い。
美咲とつき合っていないとわかってはいる。
今は彼女がいないかもしれない。
でも、自分を好きでいるかはわからない。
そして彼に対する数々の無礼。
そこだけでも謝りたいのだが…
ブゥーッ ブゥーッ
マナーモードにしていた携帯が震えている。
ディスプレイを見ると『 進藤 亮也 』の文字。
以心伝心でもしているのだろうか。
タイミングが良すぎる。
なんだか監視されている気分になった。
一息ついて、通話ボタンを押す。
「もしもし」
受話器の向こうから、小さく息を呑む音が聞こえた。
『進藤だけど…』
「…うん」
あの日からそんなに時間は経っていないはずなのに、何年もの間、声を聞いていなかったような気になる。
懐かしい、温かい気持ちが胸に広がる。
『話したいことが…ある』
自分からもしづらい。
一度話さなければとは思っているが、携帯を持つ手は重い。
美咲とつき合っていないとわかってはいる。
今は彼女がいないかもしれない。
でも、自分を好きでいるかはわからない。
そして彼に対する数々の無礼。
そこだけでも謝りたいのだが…
ブゥーッ ブゥーッ
マナーモードにしていた携帯が震えている。
ディスプレイを見ると『 進藤 亮也 』の文字。
以心伝心でもしているのだろうか。
タイミングが良すぎる。
なんだか監視されている気分になった。
一息ついて、通話ボタンを押す。
「もしもし」
受話器の向こうから、小さく息を呑む音が聞こえた。
『進藤だけど…』
「…うん」
あの日からそんなに時間は経っていないはずなのに、何年もの間、声を聞いていなかったような気になる。
懐かしい、温かい気持ちが胸に広がる。
『話したいことが…ある』