【短編】2度目の初恋
「しんどぉぉぉぉぉ!!!!!」
おかしい。
自分の予想ではもっと甘い学園ライフが待っているはずだったのに。
なぜ、自分はこの子に追いかけられているのだろうか。
「なんだよメガネザールー!」
「きょうというきょうはゆるさぁぁぁぁぁん!!!」
あぁ。
まただ。
かけたい言葉をかけれず怒らせてばかり。
ただこっちを見て、笑ってほしいだけなのに…
ある休憩時間、お手洗いに行った帰り道。
教室の入り口で彼女を目ざとく見つけた。
いつも一番に視界に入る。
彼女を探させたら絶対一番に見つけられる自信があった。
そして瞳に映った彼女は…
自分が魅入られた笑顔を向け、楽しそうに他の男子と話している。
「いったーい!」
一目散にそこまでいき、強引に彼女の腕をひっぱり、教室の端まで連れて来る。
「なにすんっのよ!」
腕を振り解こうと暴れるが、さらに力を込めて握る。
俺には笑いかけてくれないのに。
あんなやつには笑いかけるのか。
自分のいつもの行動を考えればそう思うことは矛盾していることはわかっていた。
頭ではわかっているが、どうしようもない。
「な…に…?」
いつものおふざけではなく、冷たい空気の流れるその空間。
周りもハラハラ見守っているのが伝わる。
なにより、目の前の女の子が怯えていた。
そんな悲しい顔を
させたいわけではないのに…
おかしい。
自分の予想ではもっと甘い学園ライフが待っているはずだったのに。
なぜ、自分はこの子に追いかけられているのだろうか。
「なんだよメガネザールー!」
「きょうというきょうはゆるさぁぁぁぁぁん!!!」
あぁ。
まただ。
かけたい言葉をかけれず怒らせてばかり。
ただこっちを見て、笑ってほしいだけなのに…
ある休憩時間、お手洗いに行った帰り道。
教室の入り口で彼女を目ざとく見つけた。
いつも一番に視界に入る。
彼女を探させたら絶対一番に見つけられる自信があった。
そして瞳に映った彼女は…
自分が魅入られた笑顔を向け、楽しそうに他の男子と話している。
「いったーい!」
一目散にそこまでいき、強引に彼女の腕をひっぱり、教室の端まで連れて来る。
「なにすんっのよ!」
腕を振り解こうと暴れるが、さらに力を込めて握る。
俺には笑いかけてくれないのに。
あんなやつには笑いかけるのか。
自分のいつもの行動を考えればそう思うことは矛盾していることはわかっていた。
頭ではわかっているが、どうしようもない。
「な…に…?」
いつものおふざけではなく、冷たい空気の流れるその空間。
周りもハラハラ見守っているのが伝わる。
なにより、目の前の女の子が怯えていた。
そんな悲しい顔を
させたいわけではないのに…