【短編】2度目の初恋
外は寒くて、今にも雪が降り出しそうだ。
でも彼の腕の中はとても温かくて、心も満たされる。
「…11年越し」
彼の顔が近くなる。
耳元で囁かれる声が優しい。
背中に手を回せば、抱きしめてくれる力が強くなった。
「好き」
甘い囁き
好きな人に言われるのがこんなに嬉しいなんて。
なんだか照れくさくって、彼の身体に顔を埋める。
「あれ?無反応?」
「………」
「あんなに熱烈な告白してくれたのに」
「う…」
「昔はかなりやんちゃだったよなぁ」
「それは…」
耐え切れず顔を上げると、軽く、触れるだけのキスをされた。
「今も昔も好きだよ?」
いたずらを思いついたかのように笑う顔が憎めしい。
悔しいので離れようとするが、背中に回った腕がそうさせてくれない。
「散々待ったし、もう逃がさない」
「…ずるい」
力で勝てるはずがないであろう。
非難の目を向けると、楽しそうにくすっ、と笑う。
でも彼の腕の中はとても温かくて、心も満たされる。
「…11年越し」
彼の顔が近くなる。
耳元で囁かれる声が優しい。
背中に手を回せば、抱きしめてくれる力が強くなった。
「好き」
甘い囁き
好きな人に言われるのがこんなに嬉しいなんて。
なんだか照れくさくって、彼の身体に顔を埋める。
「あれ?無反応?」
「………」
「あんなに熱烈な告白してくれたのに」
「う…」
「昔はかなりやんちゃだったよなぁ」
「それは…」
耐え切れず顔を上げると、軽く、触れるだけのキスをされた。
「今も昔も好きだよ?」
いたずらを思いついたかのように笑う顔が憎めしい。
悔しいので離れようとするが、背中に回った腕がそうさせてくれない。
「散々待ったし、もう逃がさない」
「…ずるい」
力で勝てるはずがないであろう。
非難の目を向けると、楽しそうにくすっ、と笑う。