~恋をすれば~
いつもより速く歩いて、各自家に着いた。
「お母さん、ただいま」
いつも通り家に帰る。
「今日は遅かったのねぇ。桜子ちゃんと買い物だっけ??」
「うん。私は桜子の付き添いだけどね」
分かってるわよ、という顔でお母さんが続けた。
「美嘉??ちょっとこっちに座ってくれない??話さないといけないことがあるの」
キター!!
これって輝が話してたヤツじゃない??
「うん、でもなんの話??」
「いいから。っていうか、今からその話するんでしょ??」
「そうだった」
お母さんの顔には、苦笑いが浮かんでいた。
何の話なのかなぁ。
なんか…
「暗い話??」
お母さんはただただ苦笑い…。
やば…、マジで暗い話なんだ…。
「実はね…その…」
「何??はっきり言ってくんない??」
じらさないで教えろっつうの。
「しょうがない、お父さんから話そう」
誰でもいいんだけど。
「実はな、お父さん。課長から…」