~恋をすれば~
「クラスに居場所がない。どこに行っても居場所がない。学校もお店も」
「それで??」
「それで…。これも桜子には言ってないから言わないでよ??」
「おぅ」
「桜子がね、教室に遊びに来てくれるんだけど…。桜子が行った後にね…その…。桜子のファンクラブの人たちに、ケンカ売られるんだ」
私、なんで輝なんかに言ってるんだろう。
輝なんて関係ないのに。
あ、関係ないから言ってるのか…。
「で、美嘉はどうしてるわけ??」
「私は、言い返すよ??別に怖くはないからね。でも…」
「でも??」
「精神的にはキテるかな。毎日毎日、心ズタズタだしね…」
そういって私は、強がって少し笑ってみた。
すると…。
「何笑ってんだよ。辛いんだろ??苦しいんだろ??笑うなよ、泣けよ。自分に正直になれよ。辛いときは俺を頼れ。いつでも守ってやるから」