~恋をすれば~


知らなかった輝の一面に、少しドキッとしてしまった…。

そんな自分が恥ずかしくて、輝にバレたくなくて、少しうつむいた。


その後、私と輝は部屋で、昨日の事を話した。

「美嘉、泣いたと思ったら寝やがって、こっちは大変だったんだからな」

「ごめんね…。気づいたら寝てたみたい」

「まぁ美嘉が軽かったからよかったぜ。これで重かったら、まぢ放置してたかんな」

「ちょ、ひどくない??これでも一応女の子なんだから…」

「分かってるって。今のは、冗談!!」

「も、もぅ。ふざけないでよっ!!」

男が女を放置する??

小説ですら、出会ってすぐでも放置しないし。

「ほんと、まだまだ子供だね、輝は」

「はぁ??美嘉もだろうが」

な、何!?

「うっさいよ、輝は黙ってて!!」

「はいはい。黙りますよ。黙ればいいんでしょ、黙れば」

そう言って、本当に黙ってしまったので、私は慌てて謝った。



< 23 / 35 >

この作品をシェア

pagetop