~恋をすれば~
桜子は、女子からも好かれる。
まぁ誰にでも優しい桜子なら、当たり前だけどね。
「どういう事って…」
いまいち理解できない。
桜子と話して何が悪いんだろう。
「桜子ちゃんは、あなたみたいな地味子に興味なんて無いわ。そうに決まってるでしょ??ねぇ、みんな??」
『そうだ、そうだ』
はぁ。
ホントにむかつく…。
こういうとき、黙って聞いて流せばいいもの。
でも私は、黙ってられない性格なのです…。
「あの、1つ言いますが、私と桜子は幼なじみなんです。話してちゃいけないんですか??第一、今私から話しかけたとでもいうんですか??全部見てたんなら、それくらい分からないんですか??今は確実に桜子から話しかけて来ましたよね。桜子から話しかけてきたのに、興味ないとでも言い切れるんですか??何も知らないのに、あなた達にとやかく言われる筋合いはありません」
私がそう言うと、悔しそうに去っていった。