~恋をすれば~
ホントに面倒くさい。
しつこいんだよね、毎日毎日。
ほっといて欲しいんだけど。
まぁ暇なんだよね、きっと。
これで終わればいいんだけど。
終わらないんだ、これが。
帰り、言った通り桜子が迎えに来た。
「美嘉ぁ。迎えに来たよ」
私は足早に教室を出た。
「ありがと、桜子」
「うん。行こっか、買い物」
うなずく、私。
これを黙って見ているクラスメイト達。
今は黙ってるけど、明日になると色々言われるんだ…。
「あ、ごめん。教室に忘れ物したぁ。取ってくるから待ってて??」
はい、出ました、得意技。
「うん、分かった。早くね」
ダメとも言えないので、素直にうなずいた。
「ごめんね」
そう言って、走っていく桜子を見送って、私はため息を1つする。
「出てきなよ。いるのは、分かってますよ」
バレバレだし。
てか、隠れてるようには見えない。