~恋をすれば~
そう言って、私達は店の中へ入った。
それから2時間…。
「はぁ楽しかったぁ。ついてきてくれてありがとね。1人だったらこんなに遅くまでいれないから」
桜子の家は門限厳しいんだよね。
でもなぜか、私と一緒の時は、お許しが出るのだった。
前に理由を聞いたことがあった。
「なんで私とだと、許されるの??」
「さぁね。あ、美嘉が強いからじゃない??守って貰えるから、許されるのかも」
「ふん」
私って強いんだ。
自覚は無いけど…。
確かに、剣道・空手・柔道・合気道…。
その他の格闘技、全部出来る。
何回か、桜子を守るときに、使ったかも。
だからか…。
と、1人で納得した。
それからというもの、桜子は出かけたいときはいつも私の所に来るようになった。
そう思い出に浸りながら歩いていると、
「きゃ!!」
桜子の悲鳴が!!
「桜子!?」