~恋をすれば~


すると、

「華山桜子はもらっていく」

そう男の声がした。

何か聞いたことある気が…。

そんなこと考えてる暇なんて無い!!

桜子を助けなきゃ。

スイッチオン。

格闘スイッチ入りました。

それから1分後、男はのびてしまった。

「桜子、大丈夫??」

「うん…大丈夫だけど…この人が…」

「えっ??この人…??」

「うん。これ、ひーくんだよ??」

「ひーくんって??」

「あぁ、美嘉は輝って呼んでたじゃん」

輝…輝…。

どっかで聞いたような…。

「てっめぇ…、美嘉!!俺になんてことを…」

「輝って…、あの輝か!!」

「他に誰がいんだよ!!ふざけんな。いてぇじゃねーかよ(怒)」

輝とは…

桜井 輝。

私と桜子の幼なじみである。

中高一貫校に通っている輝は、寮で生活しているため、滅多に帰ってこないのだった。



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