NIGHT MOON
「高西?彼ね…クビにした」



「どうしてですか?」



「何でって店に何日も顔出さない連絡一つよこさない。そうゆういい加減な人間は迷惑だから要らないんだよ」



「じゃ同じくここでバイトをしていた高西の彼女の事は何か知りませんか?どんな些細な事でもいいです」



「三枝君だろ?彼女はこの前辞めたよ。辞めて実家のある九州に帰ったんだ」



「高西と一緒では?」



「知らないよ。全く…同時期に二人も居なくなると困るんだよな。高西は信用していたんだが…いずれ正社員にと考えていて…それがこんな風になるとは…」



「そうですか。お忙しい中、お話ありがとうございました。それでは失礼します」



結局二人は康平を捜す手掛かりを求めて色々な所へ足を運ぶが
分からず仕舞いとなった。
< 28 / 100 >

この作品をシェア

pagetop