NIGHT MOON
「そうはいかねーぜ」



突然、夜月が現れて
朱里を晴海から引き離した。



「夜月くん…」



「お前が中々戻って来ないから心配して来てみたんだが、まさか晴海もここに来ていたとはな…」



「夜月…どうして来るんだ」



「晴海!テメーの考えている事ぐらい分かってるんだよ。朱里を姉貴の身代わりにして……だけどな朱里は俺の女だ。テメーの身勝手で朱里に近付くのは許さねぇ。はっきり言ってやる。お前の姉あかねはもう死んだんだ。いい加減諦めろ」



夜月は朱里を引っ張って席に戻った。
しかし、こんな事があった後に呑気にデザートを食べる気にはなれないので
デザートをキャンセルして
早いとこ店を出た二人。
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