NIGHT MOON
9.再会と別れ
翌日、夜月は神田川の所に行き
ホストを辞めると言った。
「辞める!?どうしたんだ急に…」
「急にじゃない前から考えてた」
「訳を聞かせてくれ。じゃないと私は納得出来ないぞ」
「ホストに面白みを感じなくなったからだ。続けても意味がない」
「君はホストという仕事より、金が目当てじゃなかったのか」
「確かに最初の頃は金さえ入れば良かった。けど今は違う」
「何だ?」
「金より大事なものがあるって気付いたんだ。だから辞める」
「辞めてどうするつもりだ?」
「自由に暮らす」
「自由?」
「何とも思ってない女のご機嫌とりなんて、もううんざりなんだ。これからは俺の本望のまま生きるんだよ」
「……君を失うと困る」
「アイツを連れてくればいいだろ」
「アイツ…?」
「晴海だよ。アイツ、今は休業してんだろ。理由は知らないが」
「しかし、晴海くんは…」
「俺がいなくなれば戻って来る。アイツは俺を嫌ってるからな」
「しかし、夜月くん」
「引き止めても無駄。もう決めた事だ。それに、あんたは俺がいない方がいいんじゃないか」
「なぜだ?」
ホストを辞めると言った。
「辞める!?どうしたんだ急に…」
「急にじゃない前から考えてた」
「訳を聞かせてくれ。じゃないと私は納得出来ないぞ」
「ホストに面白みを感じなくなったからだ。続けても意味がない」
「君はホストという仕事より、金が目当てじゃなかったのか」
「確かに最初の頃は金さえ入れば良かった。けど今は違う」
「何だ?」
「金より大事なものがあるって気付いたんだ。だから辞める」
「辞めてどうするつもりだ?」
「自由に暮らす」
「自由?」
「何とも思ってない女のご機嫌とりなんて、もううんざりなんだ。これからは俺の本望のまま生きるんだよ」
「……君を失うと困る」
「アイツを連れてくればいいだろ」
「アイツ…?」
「晴海だよ。アイツ、今は休業してんだろ。理由は知らないが」
「しかし、晴海くんは…」
「俺がいなくなれば戻って来る。アイツは俺を嫌ってるからな」
「しかし、夜月くん」
「引き止めても無駄。もう決めた事だ。それに、あんたは俺がいない方がいいんじゃないか」
「なぜだ?」