NIGHT MOON
「何だ、起きたのか。オーナーさんよ。あ…もうそう呼ばなくてもいいんだっけな…」



「…夜…づ…き」



「何だよ」



神田川は付けてあった
酸素マスクを外して言う。



「全てを…知ったんだ…な?」



「は、何を?」



「ごまかしても顔を見れば分かるぞ」



「あの事か……黒田って男が勝手に喋ったぜ。あんたが死ぬと思ってな」



「いいんだ…私は長くはない。死ぬ前に言えて良かった」



「何言ってる。俺は直接あんたの口からは聞いてない」
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