声のないamor
「っ… 悪い。」


『大丈夫よ』


ゆっくり起き上がる
『ねぇ。』
「ん?」


『どうして、曲、わかったの』

「さぁ…なんでだろうな。」

上崎空は無造作に、でも自然にセットしてあるサラサラそうな黒い髪を風になびかせ、少しだけ微笑んだ。






こんな顔みるの、はじめてね


私もつられて口角が少しあがった




それをみて上崎空の目がピクっと動いた気がした





…?
『どうしたの?』

「いや…なんでもないよ…」

にこっと笑った



…っ




何…この気持ち?



心臓が、暴れている…


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