声のないamor
桜並木をぬけると新しい学び舎、桜蝶学園。

白くて清楚というイメージ




校門をぬけると、クラス表があった
私のはすぐに見つかった


1-A
教室に入ると4、5人いた。



窓側の風が気持ちいい席に座り外を眺めていた
すると前に座っていた茶髪の子がふいに振り向いた。


「あたし東野奈美っていうの。あなたは?」

きいたっておもしろくないわよ…
そう思いながらメモにサラサラと字を書いた。

『ごめんなさい、私しゃべれないの。
名前は桜井日和』

そのこは一瞬驚いたような顔をしたがすぐに笑顔になり
「そっかぁ! よろしくね、日和ちゃん」

作り笑顔かと思ったけれど、私が頷いたときは疑いようのないくらい満面の笑みだった。




…でも。
人は信じれないのよ


ごめんなさいね、奈美ちゃん。



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