声のないamor
ん…

あれ…私…寝ちゃってたのかしら?



起き上がると体の上に妙に違和感を感じた。

…上着?
これは男の子の制服のよね





「…起きたか。」

いきなり声がしたからビクッとしてしまった


少し戸惑いながらこくっと頷いた。

「…お前、名前は?」


どこかであったパターンね

私はゆっくりと制服のポケットからメモとシャープペンシルを取り出し、
『桜井日和』

とだけ書いた。


「しゃべれないのか」

かすかにうなずく
この人も、同情するのかしら?


しかしその人は
「そうか。 俺の名前は上崎空(カミザキソラ)だ」

といってふれてはこなかった



上崎…空。

少し…興味あるわね
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