負けない!
「べ、べ、別に、もうええわぁー


それに、私も今日ピアノあるし・・・」


「何、ゆうてんねん!さっきの


勢いはどないしてん!!


一人やったら、何もできへんのか!」



「別にーそんなことないよ、


でも今日は、はよ帰らなアカンねん、


あんたなんかに、付き合ってられへんねん」


と、真っ赤な顔で、ひろ子は言って


フン達と、さっさと帰って行った。



精一杯力を出して、反発したせいか、


物凄く疲れ、その場に座りこんでしまった。


その場にいたのは、きよ子と私だけだった。


きよ子は、申し訳なさそうな顔をしていた。
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