刀と愛と。



ドーン…ドーン………


小さな花火が続く。



「明日の朝…帰る」


「…………」


「そなたはもう大丈夫じゃ。強くなったぞ。数日ばかりで……」


「昨日……の続き…いわせて」



正之助はうなずいた。



ドーン…ドーン………


花火の音はまるでわたしの心臓の音のように大きくなる。


わたしは浴衣をぎゅっと握りしめた。



< 100 / 115 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop