刀と愛と。
「……ふざけておるわけじゃないんじゃ。
実はわしもそなたと同じように悩み、気をもんで、毎日がつろうてな…………
そんなある日に、わしが道場の帰りにまた落ち込んでいたとき…………
気がつくと周りの景色は変わっていてそなたがいたのじゃ。
その不思議な空間ではそなたの心がひしひしと聞こえてくるのじゃ。
ああ……わしはこんな風だったのか。
まるでわし自身をみているようじゃった。
明るい気持ちで前に進もう。
そしてそなたも救いたいと思うてここにきたのじゃ。
人はな誰でも変われる。
気持ちと努力の問題じゃ。
だから自分を責め、人を責め、思い悩むな。
そなたの悩みはわしが聞いてやる」