刀と愛と。
昨日、あれから母が帰ってきて・・
「あっ・・お母さんが帰ってきちゃった」
「大丈夫。そなた以外にわしのことが見える人間はおらんぞ!」
なんでこの人こんなに自信あるんだろう・・
逆に不安になる。
「ただいま~・・・音子いるの?」
「あ、あ・・おかえり!」
「きょうの晩は黒毛和牛弁当よ。
ごめんね~・・いつもより仕事長引いちゃって・・帰りこれ買ってきたんだけど」
「ん!お肉だいすきだからいいよ!」
「あ・・そうそう~それでね・・きょう鈴木さんがあ・・」
お母さんの仕事の愚痴を聞きながらスーパーの袋をのぞく。
「うまそうじゃな」
「・・・もう!あっちいてて!」
お母さんが振り向いた。
「音子?どうしたの」
「あ、なんでもない。お茶いれるね」
正之助のにやにやした顔(でもかなりイケメン)を
にらみながら冷蔵庫からお茶を出した。