刀と愛と。
わたしの目から涙がぽろりとこぼれた。
「……なにをやるにしてもわたしは失敗ばかり。父親に似て…テキトー人間だし、すぐ調子にのるし………
ニ…ニキビだってあるし…なにもいいとこなし。母親にまで『ブツブツ人間』なんて……いわれて………そこまでニキビひどくないのに…
顔だってかわいくないし…母親に…『ぶさいく』っていわれるし…………
勉強もそんなにできないし………
友達にはハブにされたりするし…
わたしだって…わたしだって…別に生まれたくてこの世に生まれたわけじゃないのに……………!」
正之助はじっと聞いていた。
「……それでよい」