刀と愛と。
「正之助、おいていった文にかいてあったおなごとはこの娘さんのことか」
「まずなんでそなたがここにおるんじゃ」
「んー…まあ君のそのいとしの姫君を……ゴホッ……まあいい。お前がいつ寺子屋に戻るのか聞こうと思ってね」
「……よくここにこれたな」
正之助は何か疑っているみたいだ。
「まあ…それはいいんだ。ふーん……名はなんというんだ」
えっわたし?
「…えっと……音子です。白之助さんは正之助さんのお友達なんですか」
「ねこちゃんか~…!かわいいなあ」
うっ……こういう男っていや……
わたしも正之助もそのとき白之助の本当の目的はわからなかった。