『♂♀♂~男に挟まれた女?不良学年上等!~』
「みんな『さ』!」
「お前な。
いきなり耳元で訳わかんないこと言うんじゃねぇーよ」
耳を押さえながら、櫻庭そう言う。
里中はしかめっ面をした後、今更か・・・と言うように笑う。
「佐野君!
本当にみんな『さ』!だ!」
「だーろう?」
佐野も立ち上がってそう言う。
私は座席名簿をもう一度みた。
「みんな『さ』からだ・・・」
「今更かよ。
どーでもいいだろう?
学級目標どうすんだ?」
「・・・どーしようか?」
「喧嘩上等。
それでいいだろう。」
里中の言葉に私は目を見開いた。