訳あり少女と暴走族





パンッ






・・・頬を叩かれた。




透「確かに未来は俺達の子じゃねぇ。
でもな、俺達はお前のこと本当の娘のように思っている。


施設で会ったあの日、未来の身体能力の高さにひかれたのは事実だ。
跡継ぎに相応しいと思ったのも事実だ。

それと同時に・・・お前の目を見て・・・幸せにしてあげたいと思ったのも事実だ。


あの時・・・今もだが、目が死んでいた。
"誰も信じない"と訴えている目が・・・辛かった。


だからお前を引き取ることを決めたんだ。

実の子のように愛そうと・・・決めたんだ。」



その言葉に・・・泣きそうになった。
でも泣けなかった。





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