先生へ⌒最後の手紙




正月特訓…
みんなはぶぅぶぅ
文句言うてたけどな?

私にとっては
今までにない
最高の一日やったよ。

一日中
先生の理科の授業
受けれたから……。

ほんまに幸せやったよ。


先生は後半になるにつれて
ほんま疲れてたね。

当たり前か…。
一日中
熱く語って
楽しい授業しようって
頑張ってくれてたもんね。


でも先生…
しまいには
比例のこと
疲労って言っちゃって……。

そんなに
疲労たまってた?

笑えたけど
内心すごい心配やったよ。


フレミングの法則のとこで
左手を私の方に向けて

━ばーん!━

ってやったの
覚えてる?

あれ…
すごい可愛かったよ?

と言うか…
そんなことされたら
すでに撃ち抜かれた心が
また撃ち抜かれちゃうよ。


先生はもう
こんな小さい思い出
覚えてないんだろうね…。

でも私の中には
どんな思い出よりも
鮮明に…
大きな思い出として
残ってるんだよ?


先生の口癖…

先生の行動…

全部全部
こんなにも
忘れられなくて

消えることはなくて


これからも一生
私を苦しめるんだね。

でも私はそれでも
忘れたくないんだよ?


どんな小さなことも
先生との記憶は
いつまでも鮮明に
覚えていたいです……。




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