先生へ⌒最後の手紙
抵抗する体を
必死に持ち上げた。
赤く腫れ上がった目…
赤くなった鼻…
先生にこんな顔
見せたくなかったよ。
それでも私は
最後に先生を
目に焼き付けようとした。
先生の目を見て
絞り出した。
━先生…帰るね━
苦しかったよ…?
━一緒にいよう?━
あの時私は
先生のそんな言葉を
待ってたんや。
ありえないよね…
でも…
ほしかったよ?
先生の言葉。
それがあればきっと
私は一生
強く生きていけるんや。
…先生は
くれなかったけどね。
少しでも
私との別れを
寂しく思って
くれてましたか?