宇宙の果て


「ありがとうございました」


出口で頭を下げると
「またきてくださいね」と一言。


感じのいい男性だな。

もう一度 ペコッ と頭を下げ
私の住む隣の街にある
小さな天体公園を出た




駅について
電車を待っている間、
貰った名刺を見た



「沢野さん‥
 聞いたことある気がする」


気のせい?

珍しい名前でもないから
きっと、学校かどこかで
聞いたことがあるんだ


‥‥‥‥きっとそう



気にしてたことは
勢いよく到着した地下鉄と共に
消え去った



15分くらいで着く
地元の駅まで
私はなぜか深い眠りについた


そこで見た懐かしい夢

暖かい夢

なに?




『‥駅に到着します』


そのアナウンスで目が覚め
私は慌てて電車から降りた








さっきの夢は
なんだろう――‥
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