宇宙の果て
まさか この出会いが
私の運命を揺るがすなんて
考えてもなかったけど。
「興味なーい」
あ、そ
と 冷たくあしらって
お母さんが持ってきた
赤いカップに入ったポタージュを
口一杯に含んだ
ゴクン
お母さんの作ったポタージュは
とても美味しくて
なんだか懐かしい味
「美味しい‥!!」
嬉しそうに笑ったお母さんは
「ありがとう」と言って
キッチンへ戻っていった
残りの夕食でも取りに行ったのだろう
次の料理が来る前に、と
私は余っているスープを
一生懸命、掬い上げた
「あった」
遠くで声がして
何かを持ってお母さんが
ダイニングへ戻ってきた