ヒロイン 完
というわけって、どういう訳?私が携帯忘れたから?私のせいっすか?私のせいんすかっ?



「先公と一緒とか、まじないんだけど」


「まっちゃん考え直せっ!」


「やだー!!やだやだやだー」



喚く幸大くん、颯太、ほのか。一方、肩を落とす私と千夏ちゃん。


違う。君たち間違ってるよ。


私たちは喚いてる彼らを余所に、千夏ちゃんと視線を交し同時に溜め息を吐いた。


うん、だよね。そーだよね。



「お守りしなきゃいけない子供が、三人から四人に増えた」


「神山、今何つった?」


「まっちゃん幻聴じゃない?更年期障害?可哀想に……」


「てめぇ」



こうして私達五人の生徒と一人の先生は京の都へとくり出しました。


そして直ぐに事件は起きた。旅館の前で、まだ京の都に入る前に。



「ねぇ、千夏ちゃん」


「はい……」


「私、聞いてない」


「はい、私もです」



文化祭再来。何でいるんですか。虎さん、朱吏さん。


あー、疲労困憊で倒れている自分が見えます。
< 146 / 221 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop